お手紙のリーディングについて

 

 

 セッションを再開するにあたり、あらたにリーディングのメニューを追加いたしました。

 

 正直なところ、これには迷いがありました。

 

 かつて、「言葉」によってご依頼者さまに必要なメッセージ、リーディングなどを綴っていたこともありました。しかしそこから離れてエネルギーワークをはじめたのは、「言葉でつたえる」ことはとても大切なことですが、言葉でいくらつたえたとしてもそのひとのからだがそれを知らないとむつかしい、と感じたからです。

 

 言葉にもエネルギーはあるので、それをつたえることはできます。しかし言葉による働きかけは相手に「頭で理解しよう」と働きかけてもしまうのではないか、と。自愛の言葉の意味を考えたことのないひとには、それは効果的ではあります。しかし一歩進んだひとにはかえって「頭で意味を理解する」「思考の領域」のなかにとどめかねないことかもしれないとも思ったのです。

 

 以前リーディングにいらしてくださったかたの多くの悩みの根源は、「自分を閉じている」「本来の自分の美しさを知らない」ところにあるのではないかと感じ、言葉でおつたえするよりも、からだにエネルギーを働きかけるということを、わたしはしたくなりました。

 

 しかしそれでなお、わたしの領分のひとつにはやはり“言葉”があると、あらためて思うようにもなりました。

 

 かつての場所を去ったことのひとつに、リーディングに自分自身のエネルギーを使いすぎてしまうということも実のところあり、ひとつのリーディングに膨大な文章量を費やしたりしていました。ご依頼者さまはもちろん喜んではくださるでしょうが、長くつづけることはできないな、とも感じていました。自分の出すエネルギーの釣りあいのバランスがとれなくなってしまうからです。ですから、このたびリーディングを再開させていただくにあたって、自分自身のエネルギーとの交換の釣りあいのために、文章量は削ぎ落すことにいたしました。これは大事なことですので、どうぞご了解いただければ幸いです。

 

 そして恋愛のリーディングですが、某所では「相手の気持ち」や「過去、現在、未来」などをカードで出しておりましたが、今回は「必要なメッセージ」のみです。もちろん、お相手のお気持ちやご依頼者さまのお気持ちもふくめてカードにはお聞きしますが、はっきりと「相手の気持ちはこうです」というようなことではなく、すべてを「必要なメッセージ」に溶け込ませる方法で綴らせていただきたいと思います。

 

 かつては「お相手の気持ちの部分のどういうことをお知りになりたいか」ということもお聞きし、カードをひかせていただいていたので、その当時をご存じのかたはご不満に感じられることもあるかもしれませんが、しかし「知りたい相手の気持ち」をその「相手自身に聞くことのできる関係」を構築してゆくことが恋愛において、とても大切なことだと思います。そしてそのために「必要なメッセージ」として綴らせていただければと考えるのです。

 

 また「このままいけばこういうことが未来にあるかもしれない」というようなことも、現在次第で未来は変わってゆくものですし、そのようなリーディングを希望される場合、お相手とのご関係になんらかの不安があることもあって、その状態の「未来」が反映されやすいこと。そのためどのようなマインド――姿勢であることが大事であるか、ということをおつたえするほうが、わたしにはよほど大切なことなのではないかと感じられるため、このようにさせていただきました。

 

 あくまでも「必要なメッセージ」にかぎった言葉のリーディングになってしまうと思います。

 

 そしてなぜ「お手紙」なのかといえば、「言葉を綴ること」にやはりわたしのなんらかの役割があると感じるからです。そしてお手紙という形態をとるならば、セッションにいらっしゃらなくてもお受けできる方法はないか、と検討したのですが、わたし自身の性分としてご依頼いただいてから1週間は時間がほしいこと、そして綴ったものを読んでいただき、対面で補足させていただくまでが「セッション」になるのではないか、ということもふくめてひとまずはこのようなかたちにさせていただきます。

 

 ご了解いただけましたら嬉しく思います。

 

 それでもなお、“言葉”を必要としてくださるかたがいらっしゃるならば、お届けできることを願っております。