10月、女神ドゥルガー
10月、Luna Somniumでは女神ドゥルガーとのつながりを深めます。
この10月のセッションのすべて対面遠隔問わず、ドゥルガーのエネルギーが副次的に作用してくれます。
ドゥルガーは守護の女神で、わたしたちが自分自身の強さとつながり、無防備な弱さという状態による自他の神聖な境界線の欠如、消失、といった問題に働きかけ、プロテクトをもたらすことをサポートしてくれます。
インドの女神であるドゥルガーは、よく獅子や虎にのる姿で描かれる、“猫科”の女神のおひとりです。
“強さ”を象徴するために猫科の動物たちと結びつけられる存在に、エジプトのセクメト女神やバステト女神があげられますが、彼女たちの“強さ”が太陽の光、すべてを燃やしつくすことのできる輝きにつながるものであるように、ドゥルガーもまた、太陽と深く結びつけられる女神です。
古代インドの神話のなかで、ドゥルガーは世界を救った存在として知られています。
それは彼女がおおきな“魔”である存在と戦って、それを打ち砕くことができた、そんなパワーをもっていたからです。彼女は彼女自身の神聖な力で、ありとあらゆる低いヴァイブレーションを打ち砕くことができました。それは無知を打ち砕き、闇を打ち砕くことができた、ということです。
悪魔がこの世にあらわれて、そして神々が誰ひとりとしてその悪を倒すことができなかった、そのようなときにドゥルガーは光から生まれ、そして神々からそれぞれのもつ最高のもの、武器や道具を授けられて、おおきな光(太陽)そのものとなり、おおきな魔を祓うことのできる存在として世界にあらわれました。
おおきな光である彼女の名、ドゥルガーは“近づきがたき者”の意があります。それはわたしたちが太陽の光に照らされながら、それに近づけないのとおなじ原理があるのだと思います。
ドゥルガーは聖なる存在、女神として、すべての神々がもつ、すべてのパワーを保有する者、その光によって魔を祓う存在として誕生しました。
神話によれば、彼女がどのように魔を祓い打ち砕いたのかというと、彼女はまず笑って、そしてワインを一杯飲んでそれをおこなったのだそうです。そのことは彼女が戦いだけではなくて愛と喜びの女神でもある、彼女はすべての存在を護る、聖なる母性的な存在でもあるということをあらわしているということです。
彼女のエネルギーの色は赤であり、それはルートチャクラの色でもあって、ドゥルガーの“強さ”はこの色、チャクラと深く関係しています。
ルートチャクラ――第1チャクラは背骨の基底部、骨盤のあたりのエリアとつながっていて、このチャクラはわたしたちの“根”でもあり、わたしたちと地球をつなげています。リソース、安全という感覚ともつなげています。
ルートチャクラのバランスが崩れていると、怖れや不安を体験したり、この世のなかを生きてゆく、生きのこる能力が欠いてしまっている、ということになります。
だからドゥルガーのパワー、エネルギーは、ルートチャクラを強いものに、地球とのコネクションを深くしっかりしたものにすること、ルートチャクラのなかですでに純粋でなくなってしまったもの、不純になってしまったもの、そして過去や過去生の歴史からくる、いまのわたしたちには毒となってしまったものを癒すために働きかけてもくれます。
それは怖れを安心にシフトしてくれることを手助けしてくれる、それが彼女の“強さ”である、ということです。
彼女は聖なる母のようにふるまってくれ、わたしたちのパワーや強さを奪う存在を、ぜんぶその腕をつかって、圧しやって払いのけてくれる、ということをしてくれます。
ネガティヴな思考、エネルギー、そういったものを潰したり遠ざけてくれることも手助けしてくれ、ネガティヴであってもどうしても関わらなければならない環境、相手、場所というものがあるならば、そこから受ける影響を極力軽減することをサポートしてくれます。
そうしてわたしたちのなかにある内なるパワーというものを、しっかりと強いものにしてくれ、あなたが「自分は強いのだった」という記憶を呼びさますことも手伝ってくれる、そういう存在です。
ドゥルガーという女神は「あなたは安全です」ということを、想いださせてくれる。
あなたが人生を生きているかぎり、あなたのもつどんな問題があるときも、どんな困ったことがあるときも、彼女はいつでもそれをしてくれ、そしてわたしたちが光と愛のなかに立ちあがれるように見守ってくれています。
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赤という色は“強さ”をあらわしますが、ときにその強さを狂暴さにもちいることで恐怖や凶事をもたらす、そういう色であることも事実です。その色を聖なる光とともにもちいればプロテクトになるもの、それを魔なる闇とともにもちいれば禍を運んでくるもの。
それは火とおなじです。それをどういった意図をもって“もちいるか”ということに、わたしたち自身の本性や本質を鏡のようにあらわす色でもあるということ。
だからこそ人々はこの赤い女神、ドゥルガー、そしておなじ性質をもつ女神ペレにも、おそれ(畏れ/怖れ)を抱いてきました。
彼女たちのパワーはたしかに、自分や自分の愛を侵害する者には容赦なく牙をみせるような強さがあります。
しかしそれは母猫が生まれたばかりの仔猫をまもるためには威嚇も辞さないような、“母性”というものがもつ ある側面でもあり、 たとえば鬼子母神のことを「黒いマリア」とわたしは呼んだりします(そして鬼子母神は伊邪那美命でもあるとのことですが、これはまた別の話)。
母親が子供を支配しようとするとき、把握し過干渉となるとき、それはその母親に“母性”がないからではなく、 むしろそれがありすぎるから。
けれどもなにごとも極端なものはバランスを崩します。
そのありすぎるものを健全な愛情に純化し子供にあらわすには、 母親みずからの白と黒の未浄化になっているものを浄化し、そしてある程度融合し統合されてゆく必要がある。
「赤い女神」たちが黒や闇を浄化し、燃やしつくしてくれるのを助けてくれるのは(それこそ太陽が夜を呑みこむように)、 わたしたちの誰のなかにもあるそれを浄め、癒してゆくことで、自分の外の世界に見えていた 黒や闇も浄化し、癒してゆくことでもあるからです。
だから彼女たちはいつも、わたしたちの未浄化をクリアリングし、そこにヒーリングをもたらしてくれる女神でもあります。
赤はルートチャクラで「土台」の色。
そこがどのような状態であるかということは、人生に如実にあらわれる。
もちろん、そこが乱れていたり調っていないことが「悪い」ことではなく、長い旅をしてきた魂は、 そこに不調和があることがむしろあたりまえであるとわたしは思ったりもします。
ドゥルガーは魔を祓う女神。
それはわたしたちのなかにある“魔”を祓ってくれる、ということでもあります。それによって、わたしたちが恐怖心からつくりだしたもの、磁石のように吸い寄せた外の世界にある“魔”も溶かしてくれる、そういう女神です。
ドゥルガーと赤い花。
彼女は花びらを降らすように、赤い光線でわたしたちをプロテクトし、無条件で護ってくれる存在です。彼女が降らす花びらの赤を、わたしは薔薇や蓮でよくイメージします。
ドゥルガーのは獅子や虎と親しく、それは彼女の“強さ”を象徴しています。
今月のキャンドルは真珠が入ったものを選びました。
最初はドゥルガーの色である赤があしらわれたルビーが散らばるものを、と思ったのですが“浄化”の白と、浄められた海の宝石である真珠を、とつたわってきたので、そのように。
*10月これからの予定*
10月31日(火)* 今月のセッション(対面・遠隔)をお受けくださったかたへ、30分間女神ドゥルガーの一斉遠隔ヒーリング
*該当されるかたには当日、個別にご連絡差しあげます。
それではどなたさまも、よき10月をお過ごしください。
あなたがいつもあなたでありますように。
LOVE♡