4月、女神アテナ

 

 

 

 Luna somniumの4月は、女神アテナとの繋がりを深めます。

 

 アテナは知恵と戦いの女神です。

 

 それはつまり、わたしたちのマインドの問題に働きかけてくれるということです。

 

 争いは、競争、比較、支配、コントロールといった癒されてないマインドから発生します。

 

 それは主語を「世界」としても「個人」としてもおなじところから発生し、自分の周囲に争いや諍いがあるとき、それが自分自身との内なる対立が表面化してみずからにわかるように見せてくれている、ということも多々あります。

 

 自分が自分と対立しているから現実にそれが起こるとき、けれどもわたしたちはほとんどの場合、そのことに無自覚です。そしてそのようなことが現象としてあらわれたとき、その出来事や周囲、他者を責めるかもしれません。

 

 しかし争いが表面化するとき、自分のマインドが過剰に働いているのがつねです。

 

 マインドが過剰に働いているとき、ハートはおざなりにされている。

 

 「外」との比較、競争、そして外にあるものを「自分の思いどおりに動かそう」とするコントロールがマインドのなかに争いの種を植えつけているのなら、その比較や競争、コントロールがどこからくるのかわたしたちは知っている必要があります。

 

 奥深くを探ってゆけば、そこから自分自身の過去のストーリーが立ちあがることがあり、それが内包する傷や痛みが立ちあがることがあり、そのようなとき古いストーリーはわたしたちに承認されるために浮上します。

 

 それがあることが「いけないこと」なのではなく、だからそれがあることを抑えつけて「なかったことにする」のではなく。――抑えつけられたものは抑えつけられた量と時間のぶんだけ増幅してゆくため、それを適切な方法で溶かしたり手放したり昇華するにも、やはり時間を要します。

 

 それが「どこからくるのか」を知ることは、原因と結果の「原因」に光をあててあげることであり、自分を見つめてあげることでもあります。

 

 自分が自分に「見つめられていない」と感じるとき、「わたしの声を聞いてくれない」と自分が自分に思うとき、自分と自分の対立は生じ、それが深まるほどに分断になる。その内なる分断が周囲をとおして外にもあらわれる。

 

 アテナの力である「知」は、調和の力でもあります。

 

 知恵と調和はおなじものであるともいえる。

 

 分断のある場所に、知恵をもって調和をもたらす。物質的にも精神的にも。内にも外にも。

 

 そして真の知性はマインドがクリアになって、自分のつかうエネルギーが分散されずひとつに集中されていること、冴えている状態であるとき発揮されること。そのようなとき、わたしたちのマインドはハートともつながれているのだということを、教えてくれる女神です。

 

 今月もどこかのタイミングで、女神アテナの一斉遠隔ヒーリングをTwitterで実施しようと思っていますので、もし機会とご縁がありましたら。

 

 

 

 女神アテナのトーテムのひとつに梟がいます。

 

 闇のなかでも明確に物を見分け、さまざまな方向に首をまわすことができる梟の目に死角はなく、洞察と明晰を宿しています。それはあらゆるものを見つめながら、「目に見える領域」をこえたところにある物事の真意や意図を見抜く力でもあります。

 

 夜行性のために鷹などのほかの猛禽類とは狩りをする時間が重ならずに争いを避けることができること、知恵と調和。アテナの鳥。

 

 

 



 

 

 ちなみにこれを読んでくださっているかたなら、あるいはご存じのかたも多いかもしれませんが、わたしの部屋の扉の入り口で見守ってくださっているこのミネルヴァは、女神アテナのローマ名で、おなじ存在です。

 

 

 

 

 去年、松岡美術館で出逢ったミネルヴァ像。

 

 

 

 今月のキャンドルはアマゾナイト。

 

 女神アテナの石といわれるアマゾナイトは、心身に平穏をもたらし、迷いや不安を取りのぞく――思考をクリアにする作用があるといわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 LOVE♡